フォークリフトで使えるアタッチメントの種類とは?
小回りがきいて、重い荷物の移動も楽にできるフォークリフト。
倉庫などで重用している会社も多いでしょう。
ところで、フォークリフトには荷物を持ち運ぶためのツメがついています。
あのツメをアタッチメントというのですが、いろいろな種類があることはごぞんじでしたか?
そこで、今回はフォークリフトにつけられるアタッチメントの種類についてご紹介します。
これを知っていると、フォークリフトがより使いやすくなるでしょう。
フォークリフトを使っている方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
目次
- フォークリフトとは?
- フォークリフトに取りつけられるアタッチメントの種類とは?
- アタッチメントを変えたい場合はどうしたらいいの?
- アタッチメントを換えた場合の注意点とは?
- おわりに
1.フォークリフトとは?
フォークリフトとは、車体前方にフォーク(ツメ)を装着した荷役自動車のことです。
小回りがきいてひとりでも簡単に操作できるため、屋外だけでなく倉庫などで利用している会社も多いでしょう。
フォークリフトは会社の敷地内で運転する限りは、自動車の免許はいりません。
自動車教習所などに、フォークリフトの講習を受けに行けば運転できるようになります。
ただし、公道を走る場合は自動車の免許が必要なので注意してください。
フォークリフトというとフォーク(ツメ)が最も特徴的ですが、今はフォーク以外にもいろいろなアタッチメントをつけられるフォークリフトが増えています。
では、いったいどのような種類があるのでしょうか?
それを次の項でご説明します。
2.フォークリフトに取りつけられるアタッチメントの種類とは?
では、フォークリフトに取りつけられるアタッチメントの一例をご説明しましょう。
知っていれば、フォークリフトをより使いこなせます。
2-1.回転したり、ツメの幅が調節できたりするアタッチメント
フォークリフトのツメは上下に動くようになっています。
でも、アタッチメントの中にはそのツメが回転したり左右にも動くようになっていたりするものもあるのです。
これならば、幅が違う荷物を運んだり梱包(こんぽう)されていないものをすくいあげたりすることもできるでしょう。
2-2.荷物をはさみこめるアタッチメント
フォークリフトのツメは、荷物の下に差し入れて持ち上げるタイプです。
でも、このアタッチメントは荷物をはさみこめるようになっています。
これならば、下からすくいあげられないものも、問題なく持ち運ぶことができるでしょう。
また、綿や古紙などは下からすくいあげるタイプのアタッチメントよりも、はさみこむタイプの方が持ち運びしやすいです。
荷物をはさみこめるアタッチメントの中には、さらにそれが360度回転するタイプもあります。
2-3.ツメが上を向いているアタッチメント
フォークリフトについている基本のアタッチメントは、ツメが水平についています。
このタイプだとコンテナのような四角い荷物を積みおろししたり運んだりするのは便利ですが、円筒形のものや長細いものは固定しなければ落ちてしまうでしょう。
ツメが上を向いているアタッチメントをつければ、荷物の転落を防止できます。
角材などを持ち運ぶ際に便利でしょう。
2-4.バケット型アタッチメント
シャベルカーのように、大きなバケット型のアタッチメントもフォークリフトに取りつけられます。
隙間がないので、液体や細かいものでも持ち運べるでしょう。
砂利などを別の場所に移す際にも活躍しそうです。
2-5.高マスト型アタッチメント
これは、高いところまでツメが移動できるアタッチメントです。
高いところの荷物を頻繁(ひんぱん)に積みおろすことが多い職場で需要が高いでしょう。
2-6.クレーンアーム型アタッチメント
クレーンアームがついたアタッチメントです。
はさんだり持ち上げたりすると傷がつく恐れがある荷物を、フックに引っかけて高いところに運ぶのに便利でしょう。
また、フックだけがついたアタッチメントもあります。
これは、同じようにデリケートな荷物を水平に移動させるのに便利でしょう。
3.アタッチメントを変えたい場合はどうしたらいいの?
フォークリフトについているアタッチメントを変えたい場合は、それを取り扱っている業者に依頼しましょう。
フォークリフトをレンタルしている場合は、レンタル会社に「こんな機能のアタッチメントが欲しいけれど、取り扱っているのか」と問い合わせるのが一番早道です。また、アタッチメントの名称は業者やメーカーによって違います。
同じ機能のアタッチメントでも、あつかっている業者によって名前が異なることも珍しくありません。
ですから、アタッチメントの交換をしたい場合は名称でなく機能で問い合わせた方が、食い違いが生まれにくいです。
4.アタッチメントを換えた場合の注意点とは?
では最後に、アタッチメントを交換した場合の注意点をご紹介します。
安全運転のためにぜひ参考にしてくださいね。
4-1.ならし運転を忘れずに
アタッチメントを換えれば、フォークリフトの操作方法も変わります。
また、バランスも大きく変化するでしょう。
ですから、必ず運転手を集めて講習会を開いてならし運転をしてください。
いきなり仕事に使えば、大切な荷物を傷つけてしまうかもしれません。
また、以前のアタッチメントと同じように操作すると、フォークリフトがひっくり返ってしまう可能性もあります。
特に、アタッチメントの重さが大きく変化した場合は要注意です。
4-2.法律に違反していないか確認する
フォークリフトは、法律でいろいろな規定があります。
アタッチメントの中には、「フォークリフトの用途外使用」に使えるものもあるのです。
この用途外使用とは法律で定められた使い方以外の使い方をすること。
たとえば、アタッチメントの部分に人が乗ると用途外使用にあたります。
でも、アタッチメントの中には「人が乗っても大丈夫そうだ」と思えるものもあるのです。
ですが、絶対にやめてください。
また、ショベルカーやクレーンのような働きをしてくれるアタッチメントもありますが、フォークリフトがあくまでも軽車両です。
パワーが段違いなのでクレーンやショベルカーの代用にはなりません。
アタッチメントを取りつける際は、あつかい方をよく教わって重すぎるものを載せないように注してください。
重すぎるものや大きすぎるものをアタッチメントに乗せた場合、バランスが崩れてフォークリフトが転倒する場合もあります。
そうなれば、大事故になるでしょう。
5.おわりに
いかがでしたか?
今回はフォークリフトに取りつけられるアタッチメントの種類についてご紹介しました。
まとめると
- フォークリフトのアタッチメントはツメだけではない。
- アタッチメントを換えることで、より多彩な使い方ができるようになる。
- アタッチメントを交換するとフォークリフトのあつかい方も変わってくるので注意しよう。
ということです。
フォークリフトというと、梱包(こんぽう)された荷物の持ち運びや上げおろしをする荷役車両というイメージがあります。
しかし、アタッチメントを換えるだけでより多彩な使い方ができるようになるでしょう。
でも、前述したようにアタッチメントが変われば操作の仕方も変わります。
「体感して覚えろ」などという無茶をいってはいけません。
必要ならば、外部の講習会にドライバーを参加させてでも安全運転ができるようにしましょう。
事故が起きてからでは遅いのです。
また、アタッチメントに人を乗せるのは絶対にやめてください。