フォークリフト作業時の注意点とは? 安全に作業するためのポイント
今や工場や運送関係の業務に欠かすことのできないフォークリフト。しかし、便利な反面、使い方を誤ると命にかかわる重大な事故につながる恐れもあります。そこで、この記事では、フォークリフト作業時の注意点・安全に使用するためのポイントについて解説していきましょう。ぜひ、フォークリフトの事故を防ぐためにお役立てください。
- フォークリフトによる事故について
- フォークリフト作業前に確認すること
- フォークリフト作業時の注意点
1.フォークリフトによる事故について
まず、フォークリフトの作業時の事故にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。
1-1.フォークリフトの転倒事故
第一に、フォークリフトの転倒事故です。原因としては、運転技能講習を受けていない者による操作やメンテナンスの不備が考えられます。「カギが挿しっぱなしで無免許の者が操作できる状態にあった」「タイヤの溝が磨り減っていた」などです。転倒時に操縦者がフォークリフトの下敷きになり、死亡してしまうという事例もあります。
1-2.パレットから人が落ちてしまう事故
第二に、フォークリフトのパレットに乗って作業している従業員がパレットから落ちてしまうという事故です。高所作業に必要な作業車や設備を事前に用意しておらず、従業員を乗せた作業台をフォークリフトで持ち上げて無理に対応しようとしたことが原因となっています。本来の用途とは異なる使用方法をしたために起きた事故です。
1-3.フォークリフトで人をひいてしまう事故
第三に、フォークリフトで人をひいてしまうという事故です。原因としては、「スピードを出しすぎていた」「死角から人が飛び出してきた」などが考えられます。フォークリフトの運転手や周囲で作業をしている従業員、双方の安全確認不足が招いた事故と言えるでしょう。また、ぶつかりそうになった際に急ブレーキをかけたことでパレットが崩れ、従業員にぶつかってしまうという事故例も報告されています。
2.フォークリフト作業前に確認すること
それでは、フォークリフトを安全に使用するために作業前に確認するポイントを紹介します。
2-1.ヘルメットを着用する
怪我を防止するためにも、フォークリフト作業時は必ずヘルメットを着用しましょう。
2-2.フォークリフトの点検を確実に行なう
作業前は必ずフォークリフトを点検しましょう。チェック項目は、「水漏れや油漏れがないか」「亀裂や損傷がないか」「ブレーキの効きは正常か」「警報機やランプは正常か」などです。異常個所が認められた場合はただちに補修・調整・補充・交換などの必要措置をとってください。
3.フォークリフト作業時の注意点
最後に、フォークリフト作業時の注意点を紹介します。以下のポイントを押さえて安全に作業を行ないましょう。
3-1.正しい運転姿勢を守る
フォークリフト作業時は、正しい運転姿勢を守りましょう。手や足を車外に出すなどは事故の元です。
3-2.安全スピードを遵守する
制限速度を設定し、安全なスピードで走行するようにしてください。特に夜間は周囲が見えにくいので、ライトを点灯し、ゆっくりと走行しましょう。
3-3.急旋回・急ブレーキをしない
急旋回・急ブレーキは、荷物が落下する恐れがあり大変危険です。また、旋廻時は後部が大きく振れるため、周囲に注意してください。
3-4.パレットに人を乗せない
フォークリフトのパレットに人を乗せてはいけません。自作の作業台をフォークリフトで持ち上げての作業などは違法となるので注意してください。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では、フォークリフト作業時の注意点・安全に使用するためのポイントを紹介しました。
- フォークリフトによる事故について
- フォークリフト作業前に確認すること
- フォークリフト作業時の注意点
以上のポイントをチェックして、安全にフォークリフトを使用してください。