フォークリフトの中古市場とは?中古車を選ぶ際のポイントはどこ?
小型の荷役自動車であるフォークリフトは、屋外だけでなく倉庫の中などでも使えます。
ですから、多くの工場で活躍しているでしょう。会社の規模によっては10台以上のフォークリフトを使っているところも珍しくありません。
今回は、フォークリフトの中古車を買うときのポイントや注意点をご紹介しましょう。
小型とはいえ、フォークリフトは高価です。
ですから、台数が必要なところほど、中古車の購入を考えているでしょう。
中古車のメリットとデメリット。
さらに、中古車を選ぶ際のポイントをご紹介します。
中古のフォークリフトを考えている方は必見ですよ。
- フォークリフトの中古車市場とは?
- 中古のフォークリフトを販売しているところとは?
- 中古のフォークリフトを購入する際の注意点とは?
- おわりに
1.フォークリフトの中古車市場とは?
フォークリフトは、1980年代前半に現在の形に近くなって以来、性能はほぼ変わっていません。
車体の故障や状態を知らせてくれる機器やメーターがついたくらいです。
ですから、状態さえよければ1980年代製、90年代製のフォークリフトも十分に使えるでしょう。
年配者の中には、「古いフォークリフトの方が使いやすい」という方もいます。
また、フォークリフトは構造がシンプルな分、ほかの荷役自動車に比べて故障しにくいのです。
ですから、中古車市場も活発。いろいろな業者が中古のフォークリフトを扱っています。
「新しいフォークリフトを購入したいけれど費用がかかる」と悩んでいる方は、ぜひ中古車市場に目を向けてみましょう。
2.中古のフォークリフトを販売しているところとは?
この項では、中古のフォークリフトを購入できる場所をご紹介します。
インターネットが発達した現在では、意外なところで購入できることもあるのです。
2-1.中古車販売店
フォークリフトなどの荷役作業車を専門に扱う中古車販売店はたくさんあります。
また、メーカーが新車と中古車を両方扱っているところもあるでしょう。
状態によっては、新車とあまり変わらない値段のものもありますが、メンテナンスはきちんとされています。
ただし、「中古車は新車よりもずっと安いに違いない」と思っていると、あてがはずれてがっかりするかもしれません。
2-2.ネットショップ
今は、中古車もネットショップで購入できる時代です。
実店舗を持たない業者も多く、維持費がない分、中古車販売店よりも低価格なことが多いでしょう。
値段だけ見ると、ネットショップの方がお得に見えるかもしれません。
しかし、実物を見ずに買いますので写真では見えない部分がどうなっているかは業者を信じるしかないのです。
ですから、中古車販売店で購入するよりも、リスクは高いでしょう。
2-3.インターネットオークション
ヤフーオークションに代表されるインターネットオークションでも、フォークリフトが出品されています。
業者を通さず持ち主から直接売買するので、うまくいけばかなりお得にフォークリフトを購入できるでしょう。
しかし、フォークリフトがどのような状態かは、出品者の情報を信じるしかありません。
いくら安く購入できたとしても、その後のメンテナンスに費用がかかっては、意味がないでしょう。
ですから、インターネットオークションに挑戦する場合は、出品者とこまめに連絡を取って状態を把握してから落札してください。
3.中古のフォークリフトを購入する際の注意点とは?
この項では、中古のフォークリフトを購入する場合の注意点をご紹介します。
何に注目すれば状態のよいものを購入できるのでしょうか?
3-1.走行距離
フォークリフトは、長距離を走る車ではありません。
でも、フォークリフトの走行距離とは、エンジンをかけた状態を測る「アワーメーター」を使用しています。
つまり、走行距離が長いほど、フォークリフトを長時間使ったということになるのです。
ですから、走行距離が極端に長いものは、部品の劣化も激しいでしょう。
逆にほとんどないものですと、「新古品」扱いになり、新品とそれほど変わらない値段がつけられることもあります。
3-2.年式
フォークリフトは、1980年代製のものも90年代製のものもまだ現役、と前述しました。
しかし、古いものと年式の新しいものを比べた場合、やはり新しいものの方が長持ちします。
フォークリフトの年式は車体につけられたプレートで分かるのです。
フォークリフトの寿命は、メンテナンスをしっかりと行った状態で約15年~20年といわれています。
ですから、それより古いものを購入する場合は、使用頻度や部品の状態をよく確認しましょう。
メーカーが引き取ってメンテナンスをしたものならばまだよいのですが、インターネットオークションでの購入は考えた方がよいですね。
3-3.動力源
フォークリフトは、ガソリンやバッテリー、さらに軽油で動くディーゼル式のものがあります。
ディーゼル式のフォークリフトは、現在海外からの需要が高く、中古でも高値がつけられることが少なくありません。
ですから、「年式の割には価格が高いな」というフォークリフトがあったら、ディーゼル式のものである可能性が高いでしょう。
国内での主流はバッテリー式とガソリン式ですが、バッテリー式の方が寿命は短くなります。
また、フォークリフト用のバッテリーは大変高価で、100万円以上のものも珍しくありません。
場合によっては、中古車以上の値段がかかることもあるでしょう。
せっかく安価でフォークリフトを買ったのに、バッテリーがすぐにダメになったらかえってお金がかかってしまいます。
ですから、最もリスクが少ないのはガソリン式のフォークリフトです。
インターネットショップやオークションを利用する場合は、ガソリン式のフォークリフトを選んでおいた方が無難でしょう。
また、現在は水素燃料のフォークリフトもありますが、専用の充電器が必要ですので気をつけましょう。
3-4.アフターケア
中古車販売店からフォークリフトを購入した場合は、アフターケアがサービスとしてついてくることがあります。
いくらメンテナンスをしっかりしていても、やはり中古車は新車に比べると故障しやすいでしょう。
そんなときでも、アフターケアがついていれば安心です。
フォークリフト本体の値段が高くても、アフターケアがついてくるのならば納得できるでしょう。
フォークリフトを購入する際は、値段だけでなくアフターケアや保証の有無も確認してください。
4.おわりに
いかがでしたか?
今回は中古のフォークリフトを購入できる場所や、購入する際の注意点などをご紹介しました。
インターネットが発達して以来、中古車を購入する選択肢もぐんと広がったのです。
しかし、その反面値段だけを見て購入すると、思わぬ落とし穴があるかもしれません。
この辺りは、普通の中古車を買うときと変わりないでしょう。
やはり、長く使いたいと思うのなら、信頼できる業者から購入するのが一番です。
逆に、年式の新しいフォークリフトがインターネットオークションに出品されていれば、ねらい目でしょう。
年式が新しければ、経年劣化も少ないはずです。
また、いくらインターネットオークションでも車のように高価なものを取り引きする場合は、やり取りを重ねて取り引きします。
ですから、疑問点があったら積極的に質問しましょう。
出品者が信頼のおける人物ならば、丁寧に答えてくれるはずです。
また、中古車の相場を調べてあまりに安すぎるものは避けた方がよいでしょう。
何か理由があるはずです。